カテゴリ: デザイン

ビジネスマンなら、必ず交換するのが「名刺」。

でも、この名刺が曲者なのです。なぜなら・・・ 



老眼だと文字が見えない!!



昔、親が言っていたこと(小さい文字は見えない)がまさか自分にも起こるとは!(笑)
そこで急に「名刺の意義」を考えてしまいました。



名刺って、「名前」と「連絡先」を伝えるのが最大の役目だと思っています。

でも、なぜか小さく書いてあるものが多い。「カッコいいでしょ?」的なデザインの
ものほど、その傾向が強いようです。



私は思います。


ロジックのないデザインは、デザインではない。


どうもデザイナーには、文字が小さいければ小さいほどカッコいいと思っているふしがあります。

そういう人が作る名刺は、全体的に字が小さく、はっきり言って文字が見えません!(笑)



全部を大きくしろとは、私も全く思いませんが、

メールアドレスと電話番号はメリハリをつけろ!と思います。




メールと電話は、1文字間違えただけで絶対に相手に届かなくなるツールです。
だから、「間違えないようにする」必要があります。

ちなみに住所は1文字間違えても大抵は優秀な郵便屋さんがきちんと届けてくれます。



先に書きましたが、「名前」と「連絡先」を伝えることが名刺の役目です。
その役目を果たさない(=きちんとしたロジックがない)名刺は、「センスがいい」のでしょうか?



「デザインはセンスではありません。きちんとしたロジックがなければ、どんなに見た目がきれいであっても制作物としての用をなしません」

これは名刺だけでなく、カタログ・Web・プレゼン資料等すべてに通じることだと思います。

● 私が広告代理店の営業だった30代の頃、カタログ制作の打ち合わせに出た時の話。

クライアントにこんなことを言われました。

 黄色は嫌いだから、使わないで欲しい



● 遡って、私がメーカーの宣伝担当だった20代の頃、当時の上司にこんなことを言われました。

 君のセンスなんて大したことないんだから、デザイナーに自由に(デザインを)させなさい



さてあなたはデザイナーに対してどういう指示を出しますか?



私はこう思います。

「好き嫌い」と「良し悪し」は分けて考えよう!




デザイナーにデザインを発注する時、皆さんは何を重視されるでしょうか?

「カッコイイデザインを!」って言われるケースが多いですが、「カッコイイ」の基準は何でしょうか?

またカタログが「カッコイイ」ことが、商品の売り上げにつながるのでしょうか?



私はカタログデザインの半分はロジックだと思っています。


ロジックとは、そのカタログの「メインターゲット」を明確にすることであったり、商品を理解してもらうための「ストーリー」を作成し、それに沿った見せ方をすることを指します。



「なんだ、そんなことなら分かってるよ!」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、実はこの部分(=ロジック)が打ち合わせ時にきちんと示されることはごく稀です。

カタログとは、ただ色をつけて並べている印刷物ではありません。

カタログの根幹の部分をしっかり決めること・・・広告宣伝担当がしなければいけないのは、まさにその部分です。



もちろん、「デザインに一切口を出すな!」と言っている訳ではありません。

でもそれはあくまでもデザインの「方向性」であって、「趣味」の話ではありません。

デザインに対してあれこれ注文をつけたがる方は多いです。特に、絵や写真など芸術系の趣味を持った方ほど、ご自身の「センス」に自信をお持ちなのか、その傾向が強いように感じます。



私はよく「合コン」に例えてお話をしますが、あなたが気に入る女の子は他人の好みとは違います。まさに「人の好みは十人十色」です。側から見てあなたの趣味が悪いと思われても、あなたが気に入ればそれが全てです。


デザインも同じ。素人の趣味レベルのセンスなど大したものではありません。


でも、だからデザイナーに依頼するのです。そして依頼する以上、デザイナーに気分良く仕事をしてもらい、発注額以上の成果を上げてもらうことを目指さなくてはなりません。

・・・そのためにはどうしたら良いでしょうか?




君のセンスなんて大したことないんだから、デザイナーに自由に(デザインを)させなさい

私はこう言ってくれた上司を今でも尊敬しています。 

社会人になると、持たなければならないのが名刺です。

いろいろなデザインの名刺がありますが、小さなスペースに結構な量の情報が詰まっています。 

私も今までたくさんの名刺を頂戴しましたが、前々から気になっていることがあります。

それは・・・


名刺で伝えたいことは何ですか?

ということです。



デザイン性が高い(と思って作っている)名刺をいただくことがありますが、残念ながら実用性には乏しいものが多いようです。

では「名刺の実用性」とは何か?

私の場合は、


「お客様から連絡が欲しい」ということ。

それが名刺に求める実用性です。

なので、メールアドレスと電話番号を目立つように記載しています。


会社名や役職を伝えることが名刺に求める一番の役割だという方もいるかと思います。それならば、名刺で会社名や役職が一番目立つようにすればいいのです。要は伝えたいことがきちんと伝わるよう、メリハリをつけること。



でもほとんどの名刺は、住所も電話番号もメールアドレスも同じ大きさ(しかも小さい!)で記載されています。

でも、ちょっと考えてみてください。

「メールアドレス/電話番号」と「住所」は明らかに違うことがあります。なんでしょう?

それは・・・


「1文字間違えても届くのか・届かないのか」ということ。

住所は1文字くらい間違えても、郵便や宅配便はきちんと届きます。配達するのは人間なので、間違いを補正してくれるんですね。

でもメールアドレスと電話番号は、1文字でも間違えると絶対に届き(架かり)ません。だから、メールアドレスと電話番号は、入力する人が間違えないように記載する必要があるのです。



先ほど、「デザイン性が高い(と思って作っている)名刺をいただくことがありますが、残念ながら実用性には乏しいものが多いようです。」と書きましたが、デザインをウリにしている名刺は、なぜか文字を小さくしようとする傾向があります。

文字を小さくすると、見た目にはカッコ良くなるのかも知れませんが、格段に見えづらくなります。見えづらいということは、間違えやすくなるということです。




ここで最初に戻ります。

「名刺で伝えたいことは何ですか?」
 
カタログやWebの制作にも同じことが言えます。

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