以前、とある会社に電話をした時のこと。

営業の電話ではなかったのですが、先方の態度がメチャメチャ悪かったことがあります(今でも思い出すと腹が立ちます)。



私が新入社員の頃、よく言われたのが

 最初に電話に出た人が会社の代表になるから、電話応対はきちんとするように。


ということでした。




さて「PR」ですが、もちろん「プレスリリース」の意味でも使われますが、「パブリック・リレーションズ(Public Relations)」、すなわち「社会とのつながり」です。

プレスリリースも、パブリック・リレーションズのひとつです。




パブリック・リレーションズは「社会とのつながり」全般を指しますので、

● 電話や受付での応対
● 顧客応対


といったものから、

● 社名・ロゴ
● 略称
● 名刺をはじめ印刷物のデザイン


はたまた

● 制服のデザイン
● 通勤時や外出時の社員の態度・言動


といったことまで含まれます。



「そんなバカな!」と思われる方もおられるかと思いますが、会社のイメージは日常のちょっとしたところで大きく左右されます。



実際に私が遭遇したのは、テレビでCMを流している有名な会社の社章を胸につけた方が、お年寄りが座ろうとした席を横取りしてしまったケースです。場所は新宿駅、山手線の車内でした。

私は元々座っていたのですが、そのお年寄りに席を譲りました。で、その横取り男はどうしていたかと言うと、一生懸命スマホをいじっていました。

私はその時以来、なんとなくその会社の商品は敬遠するようにしています。



私のように気にしない方もおられるかとは思いますが、例えば知っている会社の社員が酔っ払って周りに迷惑をかけていたらどうでしょうか?電車の中で我が物顔で座席を占領していたらどうでしょうか?お店で店員さんにぞんざいな態度を取っていたらどうでしょうか?その会社に対するイメージは上がりますか?

どんなにカッコイイCMを流していても、日常のちょっとしたことでその会社のイメージは簡単に下がります。

特に今はSNS等で即座に拡散されてしまいます。そして下がってしまったイメージを上げるのは並大抵のことではありません。



「駕籠(かご)に乗る人担(かつ)ぐ人 そのまた草鞋(わらじ)を作る人」という言葉があります。

辞書によると、「世の中にはさまざまな階級・職業があって、同じ人間でありながらその境遇に差のあることのたとえ。またそのさまざまな人が、うまく社会を構成していることのたとえ」とあります。




社会の中では、いつ、誰が、どんなところで結びついていくのか全くわかりません。


「まさかこんなところから・・・」となってしまう前に、パブリック・リレーションズの意味を考えてみてはいかがでしょうか。

● 私が広告代理店の営業だった30代の頃、カタログ制作の打ち合わせに出た時の話。

クライアントにこんなことを言われました。

 黄色は嫌いだから、使わないで欲しい



● 遡って、私がメーカーの宣伝担当だった20代の頃、当時の上司にこんなことを言われました。

 君のセンスなんて大したことないんだから、デザイナーに自由に(デザインを)させなさい



さてあなたはデザイナーに対してどういう指示を出しますか?



私はこう思います。

「好き嫌い」と「良し悪し」は分けて考えよう!




デザイナーにデザインを発注する時、皆さんは何を重視されるでしょうか?

「カッコイイデザインを!」って言われるケースが多いですが、「カッコイイ」の基準は何でしょうか?

またカタログが「カッコイイ」ことが、商品の売り上げにつながるのでしょうか?



私はカタログデザインの半分はロジックだと思っています。


ロジックとは、そのカタログの「メインターゲット」を明確にすることであったり、商品を理解してもらうための「ストーリー」を作成し、それに沿った見せ方をすることを指します。



「なんだ、そんなことなら分かってるよ!」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、実はこの部分(=ロジック)が打ち合わせ時にきちんと示されることはごく稀です。

カタログとは、ただ色をつけて並べている印刷物ではありません。

カタログの根幹の部分をしっかり決めること・・・広告宣伝担当がしなければいけないのは、まさにその部分です。



もちろん、「デザインに一切口を出すな!」と言っている訳ではありません。

でもそれはあくまでもデザインの「方向性」であって、「趣味」の話ではありません。

デザインに対してあれこれ注文をつけたがる方は多いです。特に、絵や写真など芸術系の趣味を持った方ほど、ご自身の「センス」に自信をお持ちなのか、その傾向が強いように感じます。



私はよく「合コン」に例えてお話をしますが、あなたが気に入る女の子は他人の好みとは違います。まさに「人の好みは十人十色」です。側から見てあなたの趣味が悪いと思われても、あなたが気に入ればそれが全てです。


デザインも同じ。素人の趣味レベルのセンスなど大したものではありません。


でも、だからデザイナーに依頼するのです。そして依頼する以上、デザイナーに気分良く仕事をしてもらい、発注額以上の成果を上げてもらうことを目指さなくてはなりません。

・・・そのためにはどうしたら良いでしょうか?




君のセンスなんて大したことないんだから、デザイナーに自由に(デザインを)させなさい

私はこう言ってくれた上司を今でも尊敬しています。 

社会人になると、持たなければならないのが名刺です。

いろいろなデザインの名刺がありますが、小さなスペースに結構な量の情報が詰まっています。 

私も今までたくさんの名刺を頂戴しましたが、前々から気になっていることがあります。

それは・・・


名刺で伝えたいことは何ですか?

ということです。



デザイン性が高い(と思って作っている)名刺をいただくことがありますが、残念ながら実用性には乏しいものが多いようです。

では「名刺の実用性」とは何か?

私の場合は、


「お客様から連絡が欲しい」ということ。

それが名刺に求める実用性です。

なので、メールアドレスと電話番号を目立つように記載しています。


会社名や役職を伝えることが名刺に求める一番の役割だという方もいるかと思います。それならば、名刺で会社名や役職が一番目立つようにすればいいのです。要は伝えたいことがきちんと伝わるよう、メリハリをつけること。



でもほとんどの名刺は、住所も電話番号もメールアドレスも同じ大きさ(しかも小さい!)で記載されています。

でも、ちょっと考えてみてください。

「メールアドレス/電話番号」と「住所」は明らかに違うことがあります。なんでしょう?

それは・・・


「1文字間違えても届くのか・届かないのか」ということ。

住所は1文字くらい間違えても、郵便や宅配便はきちんと届きます。配達するのは人間なので、間違いを補正してくれるんですね。

でもメールアドレスと電話番号は、1文字でも間違えると絶対に届き(架かり)ません。だから、メールアドレスと電話番号は、入力する人が間違えないように記載する必要があるのです。



先ほど、「デザイン性が高い(と思って作っている)名刺をいただくことがありますが、残念ながら実用性には乏しいものが多いようです。」と書きましたが、デザインをウリにしている名刺は、なぜか文字を小さくしようとする傾向があります。

文字を小さくすると、見た目にはカッコ良くなるのかも知れませんが、格段に見えづらくなります。見えづらいということは、間違えやすくなるということです。




ここで最初に戻ります。

「名刺で伝えたいことは何ですか?」
 
カタログやWebの制作にも同じことが言えます。

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